PART10 ◎集会・講演・支援
口頭弁論終了後には毎回、裁判報告集会が開かれ、弁護団と植村隆さんの報告が行われた。集会は法廷と社会と植村さんを結ぶ場だった。法廷で交わされるやりとりや書面の内容はここでオープンにされ、共有され、可視化された。ジャーナリスト、学者、支援者のトークや講演、対談が行われることも定例化していた。その様子は、SNSやブログで発信された。
報告集会だけでなく、法廷の外でのさまざまな活動が植村裁判を支えた。チラシや冊子の発行、資金カンパ、裁判傍聴PRなどが市民グループによって行われた。櫻井、西岡両氏の著作を収集分析する作業にも取り組み、両氏の重要な誤りや間違いを明らかにした。その調査結果は弁護団の弁論活動にも生かされた。そうした活動を担ったのは、東京の「東京訴訟支援チーム」と札幌の「植村裁判を支える市民の会」だった。
全国各地でも集会や講演会が開かれた。参加した市民から寄せられる共感や激励の声も、植村裁判を支える大きな力となった。
PART10の記事
PART10の執筆者、取材メモ作成、講演まとめ者、取材協力者(50音順)
今川かおる 北野隆一 佐藤和雄 徃住嘉文 中町広志 七尾寿子
長谷川綾 林秀起 藤森研 水野孝昭 文聖姫 山田寿彦 山本伸夫
凡例▼人名、企業・組織・団体名はすべて原文の通り実名としている▼敬称は一部で省略した▼PDF文書で個人の住所、年齢がわかる個所はマスキング処理をした▼引用文書の書式は編集の都合上、変更してある▼年号は西暦、数字は洋数字を原則としている▼重要な記事はPARTをまたいであえて重複収録している▼引用文書以外の記事は「植村裁判を支える市民の会ブログ」を基にしている
updated: 2021年8月25日
updated: 2021年10月18日