PART ◎誤りだらけの「捏造」決めつけ 

 

植村裁判で最大の争点となったのは、植村氏の1991年の記事を「捏造」と決めつける被告側の主張の当否だった。東京訴訟の被告・西岡力、札幌訴訟の被告・櫻井よしこの両氏の主張は共通していた。植村氏の記事について被告側が「捏造」だと決めつける根拠は、要約すれば、次の3点ということになる。

 ①植村氏が、元慰安婦(金学順氏)の述べていない経歴を付加したこと

 ②植村氏が、金学順氏が自ら述べた経歴を適切に報じなかったこと

 ③植村氏が、記事に関して利害関係を有していたこと

この3点について、植村氏側は多数の史資料、文書、記事、証言で反証し、西岡、櫻井両氏の言説には多くの誤りがあることを明らかにした。「捏造」決めつけの根拠はどのようにして崩されたか。PART3では、その経緯を記録する。 

 

PART3の記事

 

櫻井言説の誤り

 証拠3点セットの中身を検証する

 法廷で認めたウソ

 変転する主張

 杜撰な取材

 際立つ「悪質性」を問う

 

西岡言説の誤り 

 崩れた「捏造」決めつけの根拠

 明らかになった3つのウソ

  

尋問ドキュメント

 櫻井よしこ尋問

 西岡力尋問