PART11 ◎関連する裁判
「歴史修正主義」「ネトウヨ」とのたたかい
植村裁判と同じ時期に4つの訴訟が進行していた。いずれの訴訟にも、植村裁判と同じように、慰安婦問題の歴史を消し去ろうとする勢力の存在が見え隠れしていた。植村氏の長女をネット上で中傷脅迫した男は、満額の賠償請求を命じられた。慰安婦報道を批判する3つの団体は、多数の市民を原告として朝日新聞社に賠償請求訴訟を起こしたが、裁判所は争点となった「慰安婦報道の国際的影響」を認めず、訴えはすべて退けられた。慰安婦に関する著作と研究を「捏造」と決めつけた元国会議員を名誉毀損で訴えた吉見義明教授は最高裁まで争ったが、敗訴した。櫻井氏のコラムの誤った記述の訂正を産経新聞に求めて植村氏が起こした調停申し立ては、不調に終わった。
PART11の記事
中傷脅迫をした男に東京地裁は満額の賠償命令(2016年8月)
争点となった「慰安婦報道の国際的影響」を裁判所は認めず
吉見義明教授の著述を「捏造」と中傷した元国会議員が勝訴
櫻井コラムの訂正記事掲載を求めて東京簡裁に調停を申し立て
凡例▼人名、企業・組織・団体名はすべて原文の通り実名としている▼敬称は一部で省略した▼PDF文書で個人の住所、年齢がわかる個所はマスキング処理をした▼引用文書の書式は編集の都合上、変更してある▼年号は西暦、数字は洋数字を原則としている▼重要な記事はPARTをまたいであえて重複収録している▼引用文書以外の記事は「植村裁判を支える市民の会ブログ」を基にしている
updated: 2021年8月25日
updated: 2021年10月18日