◎誤りだらけの「捏造」きめつけ 櫻井言説の誤り

 

櫻井氏の「捏造」決めつけは、資料の誤った引用や誤読、曲解、切り取りなどに基づくものだった。執筆のための取材や調査は杜撰なものだった。その結果、櫻井氏は新聞、雑誌に書いたコラム記事の誤りを、裁判の途中で訂正せざるを得なかった。裁判中に名誉毀損表現の重要部分の訂正に追い込まれるのは異常なことだった。本人尋問では、講演会での発言が事実無根であったことも明かされ、本人はその失態を認めた。ジャーナリストの資質を問われかねない失態が尋問調書に克明に記され、裁判記録として残されたのである。この節では、誤りだらけの櫻井言説の内容と、それらが明かされた経過を記録する。 

 

証拠3点セットの中身を検証する」 無視されカットされた不都合な個所

法廷で認めたウソ」 金学順さんの訴状改ざんと事実無根の講演

変転する主張」 慰安婦に寄り添っていた過去

杜撰な取材」 直接取材を怠る櫻井流

際立つ「悪質性」を問う」 抗弁の資格すらないひどさ

 


 

櫻井よしこ氏プロフィル

 

 1945年ベトナム生まれ。慶応義塾大学中退、ハワイ大学マノア校歴史学部卒業。英字紙東京支局などを経て1980年~96年、日本テレビ「きょうの出来事」メインキャスター。94年、活動名を本名櫻井良子から筆名櫻井よしことする。95年、「エイズ犯罪 血友病患者の悲劇」で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2007年6月、ワシントンポスト紙に出した慰安婦動員に強制性はなかったとする意見広告「THE FACTS」に賛同人として名を連ねる。同年12月、国家基本問題研究所を設立し理事長に就く。2012年、「言論テレビ 櫻LIVE」を設立し現在会長、番組にレギュラー出演をしている。

▽「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会代表、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表、「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会」呼びかけ人。

▽ジャーナリストとしての活動で名誉毀損訴訟を起こされたことがある。1996年、薬害エイズ事件についての記事で、帝京大学副学長の安部英氏から名誉毀損で訴えられた。取材の経緯と用語の意味が争点となり、一審勝訴、二審敗訴を経て、最高裁で勝訴が確定した。

                                               資料「櫻井氏の名誉毀損前歴」

▽西岡力氏との関係については、「1984年に現代コリア研究所を設立した佐藤勝巳氏を通じて意見交換をするようになった」と植村裁判の陳述書に書いている。           陳述書